データセットの作成
データストアとデータセットを生成する方法について説明します。
OZデータの構造
データストア
データストアは様々なデータソースをサポートするデータリポジトリです。データベースへの接続、データの定義、データフィールドの構成などの機能をサポートします。データストアのタイプは以下リストのようになります。
タイプ | 説明 |
データベース | JDBC/ODBC/OLEDB RDBMSをサポート。SQLでデータセットを構成 |
UDS (UserDataSet) | UDSは一般ファイルデータ(Text、CSV、XML)または外部プログラムデータ (EJB, Servlet, ASP, JSP, Stored Procedureなど)のような様々な形式のデータソースからデータを取得し、データセットを生成 |
GDS (GroupDataSet) | GDSは指定されたフィールド別に全てのデータソースを複数のデータセットとして分けることができるようにサポート GDSはデータセットをマスタ―ディテールセットとして再構成する目的として使用。 |
ファイル | サーバーに存在するCSV、XMLファイル(DTD除外)をパスごとに取得し、データセットを構成 |
HTTPストア | Web環境に存在する(URLで接近)CSV、XMLファイル(DTD除外)からデータを取得 |
SOAPストア | ウェブサービスから簡単に結果データを取得するようにサポート |
XML | XMLファイル(DTD・XSDタイプ)からデータを取得 |
SAP | SAP R/3 RFCから結果データを取得 |
CLEAR QUEST | IBM Rational Clear Quest programで生成したDBと連携する場合に使用 |
トランザクション | DML transactionをサポートする機能 |
データセット
データストアから選択されたデータフィールドの集まりです。データセットの定義する方法はデータストアの形式によって異なります。例えば、データベースのデータセットはクエリによって定義されます。
ODI(OZ Data Information)
ODI は、データストアを格納する XML形式のファイルです。 OZ e-Form Designerは、ODIを使用してe-Formとデータをバインディングします。
ODIの階層性
1つのODIファイルは複数のデータストアを含めることができ、1つのデータストアは複数のデータセットを含めることが可能です。
ODIの作成
クエリデザインモード
モード | ユーザー | 説明 |
デザインビュー | 初級 | ドラッグアンドドロップで作成 |
クエリビュー | 高級 | クエリエディターで直接クエリを作成するかクエリをコピーして活用 |
クエリウィザード | 全体 | インタラクティブモードで高級クエリを作成 |
クエリウィザード
タブ | 説明 |
テーブル選択 | FROM句でテーブルを選択 |
フィールド選択 | 選択リストからフィールドを選択 |
結合選択 | 結合条件を定義 |
条件選択 | WHERE条件を定義 |
グループの選択 | GROUP BYとHAVING条件を定義 |
並べ替えの選択 | ORDER BY条件を定義 |
orderList.odiの作成
テーブルリストのデータベース配下のorderListを右クリックします。
データセットの追加を選択した後、クエリデータセットの名前をorderListと命名します。
デザインビューモードでクエリを作成します。
orderList.odi
として保存します。このクエリはorderList.ozr
でも活用可能です。
orderDetail.odi - Master-Detailデータセットの作成
1. マスター用のorderというデータセットを作成します ( 以前のorderListデータセットと同一なクエリを使用します。 )
2. 詳細のためにdetailというデータセットを作成します。
3. detailのMaster Setプロパティをorderで設定します。
4. トップツールバーの保存アイコンをクリックし、orderDetail.odi
として保存します。
orderDetailOdiParam.odi - ODIパラメーターの使用
既存に作成したorderDetail.odiを使用します。今回はorderデータセットが1行のみのデータをリターンするように条件文(SalesOrderID使用)を追加します。
OZデータツリーでユーザーパラメーターを右クリックし、パラメーターの追加を選択し、
orderID
をユーザーパラメーターとして追加します。WHERE条件を以下画象のように挿入します。
orderDetailOdiParam.odi
として保存します。
ODIパラメーターを使用したMembership.odiの作成
membershipという名前の新しいデータストアを作成します。
memberというデータセットを追加し、ODIパラメーターのmemberNoを追加します。
Manualモードで、WHERE句を使用して以下のようにクエリを作成します。パラメーターがINTEGER型であるため、パラメーターを引用符で囲む必要はありません。
membership.odi
として保存します。このクエリはmembership-odiparam.ozr
でも活用可能です。
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